エンニオ・モリコーネ、釜山映画祭にご立腹!

 第12回釜山国際映画祭で名誉賞を受賞するべく参加していたマエストロ・エンニオ・モリコーネが、開会式の不手際がお気に召さなかったのか、予定されていたハンド・プリンティング(ハリウッドにある手形を残すやつですね)式出席をキャンセルしてさっさと帰国してしまったそうだ。
 10月2日と3日にソウルでコンサートを行い、4日に映画祭に参加したモリコーネ夫妻は雨の中をレッドカーペットの上をえんえん歩かされ、果ては係員から無理やり早く歩くようせかされたらしい。79歳の巨匠とその愛妻をそんな目に合わせるとは、儒教の国とは思えない扱いだが、まあ、係員が「このじいさん、誰や?」と思ってたのかもしれない。映画とは直接関係ない来場だし。これがハリウッドだったら、クリント・イーストウッドが傘持ってお迎えしたと思うが、時すでに遅し。あえあえあ〜!
 モリコーネは2年ほど前にも一度韓国公演が予定されたが、事前にキャンセルされていた。今回、ようやくコンサートが実現したのにこの有様。もしかすると、突然の帰国は韓国にはおいしいイタリア料理店がなかったからではないかという噂もある。とにかく、マエストロ、お体に気をつけて。