今年4月、巨匠の映画大全本が全国書店で発売へ!

Tarantinoも、John Carpenterも、モリコーネの曲のおかげで巨匠になった! 本サイト主幹のセルジオ石熊先生が中心となって編纂された「エンニオ・モリコーネ映画大全」が刊行される運びとなりました。

本年度アカデミー賞オリジナル作曲賞、受賞
映画音楽界の生ける伝説、全428本の完全フィルモグラフィ、ついに刊行!

「エンニオ・モリコーネ映画大全」

編・著:東京エンニオ・モリコーネ研究所 【洋泉社刊】

2016年4月4日(月)全国書店にて発売/432ページ/定価3,800円(+税)

モリコーネ カバーOL041

「エンニオ・モリコーネ映画大全」

クエンティン・タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』(15)の音楽で、本年度アカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ。1961年から2016年の現在まで、映画音楽界の第一線で活躍してきたイタリアの“マエストロ”は、その半世紀以上にわたるキャリアの中で400本以上の映画とTV作品のために作曲を続けてきた。本国イタリアでも、その膨大なフィルモグラフィをまとめた本は出版されていないが、ここ日本において、モリコーネが作曲した全作品を公開順に詳述した、世界に類を見ない画期的な大著が刊行されることになった。
1961年、『IL FEDERALE』(未)で初めて映画音楽を手掛けたモリコーネは、『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)といったマカロニ・ウエスタン音楽の数々で名を上げ、以降、カンヌ映画祭パルムドール受賞作『ミッション』(86)、大ヒットアクション大作『アンタッチャブル』(87)、そして世界中の映画ファンを感動させた『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)といった作品の音楽でさらなる名声を得た。その他の代表作には『アルジェの戦い』(66)、『シシリアン』(69)、『死刑台のメロディ』(71)、『ソドムの市』(75)、『1900年』(76)、『オルカ』(77)、『遊星からの物体X』(82)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『海の上のピアニスト』(89)、『鑑定士と顔のない依頼人』(13)などがあり、その美しい楽曲の数々は、21世紀の現在に至るまで世界中で聴き継がれ、愛されている。
日本との関わりも長く、1979年には池田満寿夫監督の『エーゲ海に捧ぐ』の音楽を担当。1985年にNHKで放送されたドキュメンタリー「ルーブル美術館」、そして2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の音楽は、放送時に大きな話題を集めた。2004年と2005年には来日コンサートを開催し、会場にはモリコーネの大ファンで、自分の好きな曲を集めたコンピレーションCDまで発売した小泉純一郎・元首相も姿を見せていた。
本書の執筆に際しては、我が国で劇場公開された作品はもちろん、フィルモグラフィの半数以上に及ぶ日本未公開作、TV映画、TVシリーズ、ビデオ発売作、DVD発売作、そのほとんどの映像ソフトとサントラ盤を調達して視聴。最新作『ヘイトフル・エイト』までのモリコーネ担当作、全428本のあらすじ、見どころ、聴きどころ、そしてスタッフ・キャストなどの作品データを網羅し尽くした内容となっている。巻末索引には1300本以上の作品名、2000人以上の人物名が記された。
その他、資料編として、モリコーネと関係深い30人の監督たち、重要な演奏家たちのバイオグラフィ、歌謡曲作曲家時代の仕事、各賞の受賞歴一覧、60年代日本でのサントラ・ヒットチャート記録、イタリアと日本におけるモリコーネ担当作品の興行記録、モリコーネ音楽を流用した映画一覧、タランティーノ監督作品で流用されたモリコーネ音楽など、多彩な読み物も充実。ページの合間には、世界各国の珍しいポスター、ロビーカード、レコードジャケットなどのカラー図版、モノクロ・スチルの数々も大量に掲載している。

編・著は、東京エンニオ・モリコーネ研究所。1980年代から本格的にモリコーネ作品を調査、研究してきた5人の熱烈なファンが総力を結集し、3年の歳月をかけて本書をまとめ上げた。

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