マカロニ・ボイン

橋幸夫の『恋のメキシカンロック 恋と夢の冒険』って松竹映画。海洋グッズを売りまくるセールスマン、橋幸夫が8ミリ映画でプロモーション。客は若い娘ばかり。水上スキーで海に落ちると、一緒に滑っていた金髪白人女性が橋幸夫にしがみつく。それを見た女の子たちが「なによ、あのマカロニボイン!」と罵る。橋幸夫がモテモテ男という設定の説明なんだが、そんなことより「マカロニ・ボイン」って? あの女の巨乳なんかイカサマよ、と言いたいのだろうが、すでに「マカロニ」という言葉が流行になっていたようだ。1967年作品で8月公開だから6月ぐらいの撮影だろうか。
橋幸夫って、おそらく東宝=加山雄三に対抗し、若者に人気のハンサムボーイとして松竹が売りろうとしていたフシがある。それ自体、なんだかニセモノ臭い。グアム島で水着でカッコをつけている橋幸夫だが、いかんせん、脚が短い! なんとなく、イーストウッドに対するアンソニー・ステファンみたいな存在かもね。